Blog / MADE INOCCUPIED JAPAN

生まれて育った環境だからこそ生まれた物

今月の29日で終了したのですが、ウチの近所の日本中のロングライフデザインを集めたライフスタイルセレクトショップd&department okinawaにて僕らが展開しているブランド「MADE INOCCUPIED JAPAN」の展示会を行っていました。 いろんな方にお越し頂きまして御好評の末に終了する事が出来ました。皆様に感謝です。 昨日の新聞にも掲載して頂きまして沢山の人に私共がやっていることを少しでも知って頂ければ嬉しいなと思っています。 S__1572874 「MADE IN OCCUPIED JAPAN」というブランドを立ち上げてから大体一年くらいになりますね。 まあ…このブランドの名前は翻訳すると「占領下の日本製」という意味なのですが名前の由来は第二次世界大戦で日本が敗戦直後に日本で生産して外国に輸出していたものに「MADE IN OCCUPIED JAPAN」という表記を義務づけられていた時代が数年間ありました。その当時の日本製の輸出品は外国ではとても品質の高いブランド品だったため当時の「ノリタケ」の陶器や「ブリキ」のおもちゃなど、色んな輸出品にこの表記が付けられており生産年数が物によっては1〜2年から2〜3年と短いことからコレクターズアイテムとして密かに知られています。 僕達が作っているものが全て実際にこの当時の物という訳ではありませんが(素材として使用しているテント等は当時の物を使っています)沖縄という今でも基地の有る場所で作っているので皮肉の意味合いも込めて「MADE IN OCCUPIED JAPAN」(以後MOJ)という名前をあえて使っています。 こういう軍物を使って物を作っていると良く勘違いされるのですが、別に戦争が好きとか基地賛成とかそういう事は思ってないです。 ただ軍物やアウトドアギアなど極限の状況下で身を守るという点に焦点を絞ったもの作りは無骨な力強さというか既存の服には無い魅力があると思います。 MOJの鞄の裏地はオレンジだったりしますがこれはMAI等のフライトジャケットの裏地が飛行機が墜落した時に裏返して着ると目印になるようにオレンジ色で作られたりします。そういう自分の命の危機にある極限の状況下を想定した気遣いは凄いなと単純に思いう、それを捩ってデザインに反映させたりもしています。thumbnail-1 鞄をメインに製作を続けているのですが、よく何でこういう物を作ろうと思ったのか聞かれます。(多分このブランドを初めてから100回くらい聞かれています。笑)それだけ興味を持って頂けてるんだなと思って嬉しいのですが。 main_img この作品達は1940年代当時に生産されていた軍物のテントを使用して作っています。最近作っているのは鞄が多いですが元々一番始めに作っていたのはパンツだったり服をメインに展開していました。大体10年前くらいなのですが元々は専門学生のときに学校の課題で作品を作らされるときに良く出入りしていた軍物の払い下げ店で良く目にしていたので単純にこれで作ってみようかな?!と軽い発想から始まりました。何で軍物の払い下げ店に出入りしていたかと言うと。僕は身長が180cmを超える大男なので足がデカいため靴のサイズがブランドにもよりますが29〜30cmを履いているので最近はインターネットで簡単に買う事が出来ますが僕が高校や中学の時には靴屋に中々そのくらいのサイズを扱っている事が無かったので、なかなか靴を探す事が出来ませんでした。でも払い下げの店に行くと体格のデカい外人から仕入れをしていたのか求めていたサイズの靴は沢山ありました。 しかもオールドコンバースやリーバイス501のオリジナルデニムなど掘り出し物が多かったので僕らが中学のときはアメカジ、古着がブームだったので出身がコザなので基地の門前町ということもあり払い下げの店、古着屋があったため頻繁に通っていました。 沖縄の田舎にいくとハルサー(農家)が迷彩のズボンを履いて畑を耕しているのを良く見かけます。なので軍物が普段の生活で目にしていたものなのでただそれで服を作ってみようという軽いノリが始まりです。 専門学生の時に服を作ってセレクトショップに売り込みにいってみたら、作品が面白いと言ってくれて扱ってもらったりしていました。 商品として売り始めたらそこそこ反応が良かったので何となく続けていたら沖縄の染織家の方に「どうしてもこの作品が好きになれない」と言われました。その方は軍人が軍服を着ているのも沖縄の空に飛行機が飛んでいるのを見る事も嫌だと言ったのをずっと覚えていました。 その方になんでこの服を作っているの?と聞かれた時にちゃんと自分の思いを伝えられなかったの嫌だったのを覚えています。 僕より多分30歳くらい年が上のかたなので恐らくその方には戦争を経験された身内や当時の事を学ばれていたり、もしくは何か辛い経験があったのかも知れません。 でも僕がそのときにちゃんとした製作の思惑やコンセプトを説明出来ていればまた違った印象を持って頂けたのかも知れません。 MOJのコンセプトにもありますが。

私たちは沖縄で米軍放出品のテントを使い商品を作っています。 素材としてはとても魅力的なものですが 元々の使用目的を考えれば負の遺産とも言えます。 しかし、あえてこの素材を使い、本来の意図と異なる日用品に変える事で MADE IN OCCUPIED JAPAN(占領下の日本製) この言葉を平和へのメッセージに変えて伝えて行きたいと考えています。

平和ボケした環境下で育った年代の僕らが言うにはおこがましい言葉かもしれませんが沖縄から「平和への願い」をこの作品を通して伝えることが出来ればと思います。

MADE IN OCCUPIED JAPAN


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