Blog / MADE INOCCUPIED JAPAN
昔の服から今の服
昔の服で「この服は今でも着たい」とか「この部分がこうだったら. . .」とか今まで見てきた服の中で何着かはそういう服ってあると思います。
実際には自分自身にとって都合の良い服は稀でなかなか出逢わない。「惜しいな〜」とか「肩幅がもう少し狭ければな〜」とか、誰でも自分勝手な事を考えたりします。
単純に昔の服が好きでコレクションしたりしてる事もあるのですが以前からやってみたかった事があります。
昔の服に対して、そういう自分勝手な「惜しいなー」とか「サイズがなー」とか思っている服を、気に入るように作り直してみよう。
ちょうどD&DEPARTMENT OKINAWAで以前にサンプルで製作したアメリカ陸軍でユニフォームとして使用されていた医療スタッフのシャツをが好評だったこともあり製品化のお話を頂きいていました。
良い機会!
モノは試しという事もあるので「やってみましょう」と進めました。
こちらがサンプルのアメリカ陸軍でユニフォームとして使用されていた医療スタッフのシャツです。
着るとこんな感じです。
まず直したいと感じた部分
1 肩幅が広い
2 生地の張り(微妙なこだわりですが最初は硬くても徐々に柔らかくなる生地が好き)
3 生地がTC(テトロンコットン)コットンの風合いに近づけたポリエステルの生地なので肌触りが気に入らない。
4 袖丈が長い
5 身幅が広すぎる
6 ボタンがプラスチックの安物
ちなみに僕は身長180cm台 87kg台(最近太った)の大男です。
サイズが合ってないのでは?と思われるかも知れませんがこれでも当時のMサイズ!(1940年代のシャツ)
気に入ってる部分
1 衿の大きさ
2 全体の色が白に対してビビットな黄色のタグが付いている
3 全体的に無駄のない絞り込まれた簡素なデザイン
4 アロハシャツとは違う、着たときの昭和な感じ。笑
気に入ってる部分は残しつつ、気に入らない部分は徹底的に直してみよう。何度か試行錯誤しました。
いつもはデザイン画を元に作ったりすると完成するまでに形が変わったり、生地が変わったりすることもあるのですが今回はサンプルが手元にある事で完成がイメージし易かった。
生地の風合いは微妙なこだわりですが、最初は硬くても徐々に柔らかくなる生地を探して少しシャツ地には硬いかな?と思われるコットンブロードを使用。洗ったときのシワ感がいい感じに出てくるように意識しました。
僕自身ずぼらなので自分で普段着る服は、あまりアイロンなどのケアをしません。洗いざらしでシワが入っても格好良く見えればイージーケアで良いと思っています。
LEQUIOの服にもその考えは現れています。
ボタンはプラスチックの安物臭いのが嫌だったのでメンズの服では良く使用する高瀬貝から削り出したボタンを採用、ボタン1つで全体の雰囲気がグッとしまります。
写真はオリジナルのボタン
採用した高瀬貝のボタン
微妙な違いですが、そこもこだわりです。笑
そして個人的には一番このシャツで存在感を感じてる黄色のタグです。品質表示、洗濯表示としての役割を果たしながら無視出来ない存在感が目を引きます。特殊な紙を使用しているみたいなのですが、オリジナル近い紙を探すのは苦労しました。
こちらがオリジナル
洗濯に絶えられて肌に当たる感覚が気にならない、そして印刷が出来る等の条件を満たす紙を探しあてました。印刷の印字の書体、内容もオリジナルに近づけました。
日本の品質規定もあるのでちゃんと品騭表示も付いています。
完成したシャツ
オリジナルから変更した部分、着易さのため両サイドにスリットを入れました。
僕が着るとこんな感じです。Mサイズ着用
今回は3色展開です。
軍払い下げの倉庫で見つけたタオル製品をラッピングしていた袋に入っています。
この製品はまだネットショップにアップされていないので気になる方はお問い合わせはこちらへお願いします。
LEQUIO 店舗
沖縄県宜野湾市喜友名2-28-23
TEL:098-893-5572 E-MAIL:info@lequio-r.com
営業時間:12:00-19:00(年中無休)
D&DEPARTMENT OKINAWA by OKINAWASTANDARDでも取り扱っています。
D&DEPARTMENT OKINAWA by OKINAWASTANDARD
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電話・FAX: 098-894-2112
メール :d-department-okinawa@mixlifestyle.com
営業時間 :11:30〜19:30
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