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衣装ができるまで 2017/4/1 AQUANOME 1着目

久しぶりに衣装を作る、ここ数年は自分でてを動かすことは中々やらなくなっていた、感覚が鈍っているわけではない、ただ自分で見て完成までを一貫して自分で行うことをやらなかっただけで、自分以外の人に手を動かして貰っている事が多かった。

生地を選び段々と近づく納期にハラハラしながら作っていた昔の自分ではなく、まず考える、イメージを固める、着る人と話す、考えられる範囲でのシミュレーションを頭の中で行い、いざ形にするよ!ってところで自分で手を動かしてやってみよう!

そう思ったことから始まった。

ポスターに自分の名前が載っているのを見て「これやんなきゃな!」と自分で進んでいった。

着てくれる人もイメージしないで作れた20代はとりあえず形にしたい願望がとても強くて着れるか着れないかなんて別に関係ない、着れる人間が着れば良いと思っていたそのときとは違い、今は着てくれる人の顔や出で立ち、プロフィールよりも当人がいまどんなことを考えている?もしくは今の気分は?一番大切にしているものは?

そんなことを世間話のように話していく中で要素を拾い上げていったり、無駄な形をそぎ落としていく。

完成形をみての良し悪しも良いけれど、プロセスを知ってもらうことも大切なものだと今は思う、昔は出来上がるまで誰にも見せない!とか「驚かせたい」という自己満足に何もしていないことを装ったりそうすることで余裕さをを演出していた、

内心は「間に合うか?」「大丈夫」と自分に言い聞かせることでなんとか立つことが出来ていた気の弱い自分がいた。

毎回作り始めは必要とされないものを作るわけではないので想像しながら想定をして形を作る、デザインをしている人間、手を動かして形にしていく人間、みんな何かしら考えやその時の気分によって提案や想定も変わる、

毎回書くたびに自分の絵の下手さに脱帽する。笑

まあ

例のごとく最初からイメージ通りにはいかない訳で素材やシルエット、デザイン全般に修正を入れていく。

着る上での軽さ、見た目、何よりも歌うときに気にならない、衣装に気を取られてメインに影響が出ないように、でも魅力を引き出すように…

最初に書いた絵の素材やデザインに近い物を試しに着てもらい「アリかナシか」を判断する。

1発目は「ナシ」だったので方向性を転換して次の方向性に早々と切り替えていく。見切りの速さはとても大事だ。

EPOさんとの話の中から出てきたキーワードの生命や自然との融合や調和、エッセンスをいかに取り入れるか、ただナチュラルな素材や服を作る気は全くなかったので自分なりに色々と下調べをしつつ、作る上でのコンセプトを自分が納得できるように組み込んでいく、

一番最初の作りなんてこんな物。

最初のイメージからはどんどんと変わっていく。

最初から完成形がイメージしていた物から、揺るぎなく最初と変わらぬ形で出来上がる事よりも、製作していく上で成長していくように形もデザインも昇華されていく。

一発で仕上げていく事は中々やらない。相当ドンピシャで当てはまる事なんてないから、必ず修正を加えていく、自分が作った物を使ったり着たり、自分のために作っているのならまだしも「自分以外の人間が着るもの」を作っている、その中に使う人の「都合」を入れてあげないと誰のために作った物なのか分からなくなる、エゴと調和していく事で完成していく。

羽のイメージはもともとAQUANOMEの世界観とEPOさんの人柄、や話していくうちにどんどんと出てくるイメージの中で最初から想像していた物で最初は「羽を使いたいな」と思っていたくらい。沖縄には羽がなかなか手に入らないので色々なつてをあたり入手。

イメージの形をピンで組み上げて着せてみたり、あーだこーだしていく。

薄手の生地を何枚も細長くカットしてポイントで接着していく、自然界にある「ハニカム」をイメージしたりEPOさんが着て動くたびにどんどん表情の変わる服にしたかった。どんどんと構築的な形になっていく。一見軽そうに見える、実際に軽いのだが、この衣装だけで10m以上の生地を実際に使用している分量が相当必要なシルエットだ。

一番最初の絵からは想像できない形に仕上がっていく。

最初の形から比べながらも、この段階になるとある程度の出来上がりが想像できていく。最初は雲をつかむような、なかなか形を見出す事ができない事もあるけれど今回はEPOさんのイメージとAQUANOMEの世界観の中で潜在的に存在しながらも、誰も気づいていない世界観の片鱗を見出す事が自分の仕事であり、それを見つけた瞬間に具体的に形に落とし込む事で今までなかった要素をAQUANOMENに対して肉付けしていく、ただの「衣装さん」ではない、そうあってはいけない。

デザイナーの仕事は既存に存在する物に対して新しい目線や価値観、そして新しい道筋までも見出し導いていくものだ、もしそれではなくて「言う通りのものを作ってくれ」と形が見える依頼ならそもそも俺じゃないでいい。

というよりも俺じゃないほうが上手くいくだろう。

 

形になったときに「そう!これだよ!求めていたものは」そう言ってもらいたい。

新しいものや見たことないものはなかなか最初は受け入れられにくかったりする事も想定している。必ずしも新しい物事がすんなりと受け入れられるとは限らない。徐々にじわじわと近ずくように、ボディブローのようにいつの間にか受け入れ、効いていく、そしていつの間にかそれを受け入れていく、そんなものを作っている。

中に着ているドレスも白が良いかな。

羽の位置も調整を入れていく。

飛び立っていけるようなセラフィムのイメージを羽に込めている。

ドレスの首元が少し寂しい、何か足りない、スワロフスキーを試しにつけてみる。

もっと凝縮して集中させたほうが良いのでは!?

本番のメンバーの衣装も全て今回は手がけさせていただきました。

沖縄でのAQUANOME限定。

 

7月のAQUANOMEの情報です

EPO AQUA NOME 2017 〜真夏の夜の夢〜

会場:原宿 クエストホール

開場:開場15:30/開演16:00
出演:EPO (VO.P.G.Harp)、渡辺亮(Perc)、佐藤正治(Perc)、鬼怒無月(G) 、嵯峨治彦(馬頭琴、喉歌)、
岩原智(B.Tuba)、江藤有希(Vn)
CoCoRo*Co(Cho)PANDA, HAL, MOG, AFRO
料金:7,000円(税込) 全席指定
主催:キャピタルヴィレッジ
企画制作:エポニカレコード/キャピタルヴィレッジ
お問合せ:キャピタルヴィレッジ Tel.03-3478-9999

下記の画像をクリックするとチケットの予約先へ移動出来ます。

♪EPOさんからのメッセージ♪

〜夏のAQUAは華やかに厳かに〜

AQUANOMEって、どんな音楽? と聴かれると、うまく説明できないのは、この音楽をカテゴライズするのに、必要なラベルが、私にも見つからないからです。
AQUANOMEは、音楽だけど、 みんながそれぞれに体の中に持っている、自然の美しさを見て感動する気持ちに似ているかもしれません。
それは、 森を守る民の歌のような、 過去の記憶のような ある国のトラディショナルミュージックのような。 見たことや、聴いたことがない風景を、私たちはうまく言葉にできないのと似ています。
EPO

また参戦いたします。

この時期に東京でのLEQUIOの販売会も同時行いたいな!

会場を探します!

「この場所いいですよ!!!」という情報ありましたら教えてください!

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