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尊敬する先輩方の旅立ち!
昨日の夜の急報で知った人生の先輩の急報
LUFTのデザイナーでLEQUOの企画でも大変お世話になっている
真喜志 奈美さんのお父さん、現代美術家の真喜志 勉さん通称トムマックスさんが旅立った。
トムマックスさんとの出会いは、たしかd&dで僕がイベントのトークショーに出ていた時にいらしてて、翌日お店に来てくれたのを覚えてる!
トムさんも沖縄にある米軍を題材にしたアート作品が特徴でトークショーで僕が話していた、
軍モノをリサイクルして展開している僕たちで展開している鞄のブランド「MADE IN OCCUPIED JAPAN」に興味を持って頂いた。
翌日店の前にスポーツカーを路駐して車の中から出てきたレイバンのサングラスをかけたファンキーなイカツイおじさん!
会うなり言った言葉が「君の作品の軍モノはどこで手に入れてるんだ?」
とてもインパクトの強い出会い。
しばらく話してLUFTのデザイナー真喜志 奈美さんのお父さんというのを知った時に驚いたのを覚えてる。
香典返しにはトムさんの作品を印刷した包み紙で包んでいた。
家にはいたるところにトムさんの作品が置かれている。
奥さんとトムさんの作品
うちのスタッフが家が近いので出勤途中よくラグビーボールを持って散歩しているのを見かけたと話していた。
jazzが好きで旅立つ前日まで酒を飲みながらjazzを聞いてニヤニヤしていたそう!
アメリカ文化を愛しながらも基地の存在に対して反骨精神を表現した作品にはとても説得力があった。
印象的で覚えている言葉が「沖縄にある基地と軍の存在には肯定的に考えられない。だが皮肉にも自分自身、音楽や車、沖縄に根ざしているアメリカ文化を愛している」
僕たちのように産まれながらに身近に基地があると生活のなかにアメリカの文化、基地の存在が溶け込んでしまっている、そこに違和感を感じるどころか、これが普通だと思っている部分がある
耐えが立たい感情と思いをトムさんは作品にぶつけていたのだろう。
通夜には沢山の方々がいらしていた
僕が通っていたデザイン学校の先生、テレビ局のアナウンサー、建築家、ファッションデザイナー、沢山の方々に見送られながら、
みんなでトムさんの愛車のエンジンをウォンウォンと空ぶかしさせて故人の旅立ちを皆んなで見送る…
安らかに。
真喜志勉(まきし・つとむ)通称トムマックス
1963年に多摩美術大学洋画科を卒業。70年代に渡米し現代美術に触れた。95年に沖縄タイムス芸術選賞大賞。米軍支配や基地問題など戦後沖縄の社会状況を、自由奔放で洒脱(しゃだつ)なセンスとポップ・アート的な手法を織り交ぜて作品化。戦後沖縄美術で独自の作風を築いた。トム・マックスの愛称で親しまれ、絵画教室「ペントハウス」を主宰するなど、後進の育成にも力を注いだ。