COLLECTION / MEDICAL SMOCK
SMOCK MEDICAL
メディカルスモック
元々、米軍の医療従事者への支給品の作りやシルエットを見直し、再構築したシャツ。
正式名称は「SMOCK,MEDICAL ASSISTANT MEN’S」といって、アメリカ陸軍で医療行為に携わる隊員が着る制服。
ASSISTANTとあるので、おそらく看護師が着ていた物だと思われる。
一見あまり特徴の無い作業着の様なシャツですが、MADE IN OCCUPIED JAPANはこのシャツを一から見直し、普段着として着られるシルエットや、制服や作業着に多く見られる生産性を重視した簡素な作りから、丈夫で見た目にも美しい仕立てに変えリリース。
ブランドネーム
原型となった「MEDICAL SMOCK」の最大の特徴である鮮やかなイエローのタグを基に制作されたオリジナルブランドネーム。ミルスペックを再構築した物。
ミルスペックとは
実物の米軍製品は全て米国防省の厳格な軍仕様書ミルスペック=「ミリタリースペシフィケーション」に基づきコントラクターが作成し、ストックナンバー=「米国備品番号」を付け厳重に管理されており、世界中に展開している米陸軍(US ARMY)・海軍(US NAVY)・空軍(US AIR FORCE)・海兵隊(USMC)で採用されている。
1950年代以前は衣料に直接スタンプなどでプリントされたものが多かったが、朝鮮戦争後あたりからラベルを縫い付けるようになった。軍は民間の提携会社に基本仕様書「ミルスペック」を渡し発注する仕組みになっている。ラベルはその仕様をクリアした証でありその物品が製造された年代・素材・製造メーカーなどを知る手がかりとなる。
【実際に使用さてれいたミルスペック】
また、素材はデュポン社のタイベックを採用。100%高密度ポリエチレンの連続性極細長繊維(0.5-10ミクロン)がランダムに絡み合いシートを形成。繊維を高圧で紡糸(フラッシュスパン)し、それを動いているベルト上にクモの巣状に積層し、繊維を熱と圧力だけで結合させている。紙のような布のような、独特の肌触りを実現している。
パッケージ
ガーゼなどの使用済み医療機器を廃棄するデッドストックの袋にパッケージング。
縫製と素材
日本の工場で縫製。肩線、袖下、脇は強度が強く、仕上がりが綺麗な袋縫いで始末。袋縫いは手間と時間がかかる為、シャツの縫製方法としては最高レベル。シャツが少し透けた時のディテールにまでこだわっている。
生地はタイプライターを使用。タイプライターとは、高級綿糸を使って緻密に平織りした薄地の綿織物のことを指す。タイプライターの印字用リボンに、このような高級な綿織物が用いられたという説があり、それに由来している。薄手だが高密度の組織のため、張り腰のある風合いが特徴。
【裏から見た袋縫い】
商品のブランドコンセプト
BRAND CONCEPT : MADE IN OCCUPIED JAPAN